【鍼灸院の経営】開業1年目でも月商70万達成!予約枠設計と時間単価の最適化術

メイン画像: 鍼灸院の予約枠設計と時間単価を最適化して月商70万円を達成する経営ノウハウ

こんにちは!鍼灸院の経営塾‐AMG‐代表の宮崎圭太です。開業1年目で「予約枠をどう設定すればいいか分からない」「1日何人診れば目標売上に届くのか計算できない」とお悩みではありませんか?🤔

せっかく技術があっても、予約管理が曖昧だと売上は安定しません。

逆に、予約枠と時間単価を最適化すれば、開業1年目でも月商70万円は十分達成できるんです。

このブログでは、予約枠設計と時間単価の最適化という1つのテーマに絞って、売上を確実に伸ばすための実践的な方法を詳しく解説します。数字で経営を管理する習慣が身につけば、あなたの鍼灸院も安定した収益を確保できるようになります。

目次

AMG公式LINEでは、このブログでご紹介する内容以外にも、予約管理の実践例や成功事例を配信しています。

開業1年目の鍼灸院が月商70万円を達成できない3つの原因

予約枠の設定が曖昧で非効率な時間配分になっている

開業1年目の鍼灸師が最初にぶつかる壁が、予約枠の設定です。

「とりあえず60分枠で予約を取っておこう」という曖昧な設定をしていませんか?

実際には、カウンセリングに15分、施術に40分、会計と次回予約の案内に5分かかるのに、60分枠で設定してしまうと次の患者さんを待たせることになります。

逆に、施術が45分で終わるのに60分枠を取っていると、1日の受け入れ人数が減ってしまうんです。

この予約枠の設定ミスが、1日1〜2人の機会損失につながり、月商で10万円以上の差を生んでしまいます。

時間単価を把握せず感覚で料金設定している

多くの鍼灸師が陥りがちなのが、「近隣の相場が5,000円だから自分も5,000円にしよう」という感覚的な料金設定です。

でも、ちょっと待ってください。

あなたの時間の価値を計算したことはありますか?

月商70万円を達成するために必要な時間単価を把握していないと、どんなに頑張っても目標に届かないんです。

時間単価という概念がないと、値上げの判断もできませんし、新しいメニューを作る際の基準も曖昧になってしまいます。

売上目標から逆算した予約計画が立てられていない

「月商70万円を達成したい」という目標はあっても、それを実現するために1日何人の患者さんが必要なのか計算できていない方が本当に多いんです。

月商70万円を営業日数20日で割ると、1日3.5万円の売上が必要です。

施術単価が7,000円なら1日5人、単価5,000円なら1日7人診る必要があります。

この逆算ができていないと、「頑張れば達成できるはず」という曖昧な目標のまま、結局達成できずに終わってしまうんです。

数字で管理しないと、何を改善すればいいのかも見えてきません。

月次収支表で経営を安定させる資金管理術も参考にして、数字で経営を管理する習慣を身につけましょう。

AMGメンバーの事例を元にした予約枠最適化の効果

予約枠を見直しただけで月商が1.5倍になった事例

AMGのある鍼灸院では、予約枠の設計を見直しただけで月商が1.5倍になりました。

それまで「とりあえず60分枠」で予約を取っていたのですが、実際の施術時間を測定したところ、カウンセリング含めて45分で完了していることが判明したんです。

そこで予約枠を45分に変更し、1日の受け入れ人数を6人から8人に増やしました。

その結果、月商が40万円から60万円にアップ!

施術の質を下げることなく、単純に予約枠の設定を最適化しただけで、これだけの成果が出たんです。

時間単価を意識した料金改定で収益が安定化した事例

別のAMGメンバーは、時間単価を計算して料金を見直したことで、収益が安定しました。

それまで施術料金を4,500円に設定していたのですが、時間単価を計算すると目標月商に全く届かないことが判明。

経費や休日を考慮して必要な時間単価を算出したところ、施術単価は最低でも6,000円必要だと分かったんです。

値上げに不安はあったものの、丁寧な説明と価値提供を心がけた結果、患者さんは離れませんでした。

むしろ、「この先生はきちんと経営を考えている」という信頼感が高まり、リピート率も向上したそうです。

収益が安定したことで、経営に余裕が生まれ、さらに患者さんへのサービス向上に投資できるようになりました。

月商70万円達成のための予約枠設計5ステップ

ステップ1:目標月商から必要な時間単価を逆算する

まずは、目標月商から必要な時間単価を計算しましょう。

月商70万円を達成するための具体的な計算方法をお伝えします。

計算手順

  1. 月商70万円÷営業日数20日=1日3.5万円
  2. 1日の稼働時間を6時間と仮定
  3. 3.5万円÷6時間=時間単価約5,833円

この時間単価が、あなたが最低限確保すべき基準になります。

ただし、これは経費を考慮していない粗利ベースの計算です。

実際には、家賃、光熱費、材料費、広告費などの経費が発生するため、経費率を30〜40%と仮定すると、実質的な時間単価は8,000円〜9,000円程度を目指す必要があります。

この数字を基準に、施術メニューの料金設定を見直していきましょう。

ステップ2:施術メニュー別の標準時間を設定する

次に、施術メニューごとの標準時間を正確に測定します。

曖昧な感覚ではなく、実際にストップウォッチで測定することが重要です。

測定すべき項目

  • カウンセリング時間:10〜15分
  • 施術準備時間:5分
  • 実際の施術時間:30〜40分
  • 会計と次回予約案内:5分
  • 次の患者さんのための準備時間:5分

これらを合計すると、1人あたり55〜70分かかることが多いです。

この標準時間をもとに、予約枠を設定していきます。

失敗しない施術メニュー設計の原則も参考にして、メニュー構成を最適化しましょう。

時間オーバーを防ぐためには、各工程にタイマーを設定するのも効果的です。

特にカウンセリングは話が長くなりがちなので、15分以内に収める意識を持ちましょう。

施術時間の見直しと時間管理の重要性で、より詳しい時間管理のテクニックをご紹介しています。

ステップ3:1日の予約枠を最適設計する

標準時間が分かったら、1日の予約枠を設計します。

予約枠設計の具体例(1日6時間営業の場合)

  • 9:00〜10:00(60分枠)
  • 10:00〜11:00(60分枠)
  • 11:00〜12:00(60分枠)
  • 13:00〜14:00(60分枠)
  • 14:00〜15:00(60分枠)
  • 15:00〜16:00(60分枠)

この設計で1日6人を受け入れることができます。

施術単価が7,000円なら、1日4.2万円、月商84万円を達成できる計算です。

もし施術時間が45分で完結するなら、予約枠を45分に変更することで、1日8人の受け入れも可能になります。

ただし、休憩時間や緊急対応の余裕も考慮して、詰め込みすぎには注意しましょう。

患者さんを待たせることなく、自分も疲弊しない予約枠設計が理想です。

ステップ4:予約管理システムで効率化する

予約枠を設計したら、予約管理システムを導入して効率化しましょう。

手書きの予約台帳やエクセル管理では、ダブルブッキングや記入ミスが発生しがちです。

予約管理システムのメリット

  • 24時間オンライン予約が可能になる
  • 自動リマインド機能でキャンセル率が下がる
  • 予約データを分析して改善につなげられる
  • ダブルブッキングを防止できる

無料で使える予約管理システムもあれば、月額数千円の有料システムもあります。

オンライン予約システムの活用方法で、各システムの特徴を詳しく解説しています。

特に、自動リマインド機能は当日キャンセルを減らす効果が高いので、必ず活用しましょう。

予約の前日にSMSやLINEで自動通知を送ることで、キャンセル率を20〜30%減らすことができます。

ステップ5:患者満足度を保ちながら回転率を上げる

予約枠を最適化して回転率を上げる際に、最も心配なのが「患者さんに雑に扱われたと思われないか」ということですよね。

効率化しながらも患者満足度を保つためのポイントをお伝えします。

患者満足度を下げない工夫

  • カウンセリングでしっかり話を聞く姿勢を示す
  • 施術中は患者さんに集中し、丁寧な対応を心がける
  • 施術後に「次回もお待ちしています」と声をかける
  • 待ち時間を快適に過ごせる院内環境を整える

時間を短縮するのは、無駄な時間を削るためであって、大切なコミュニケーションの時間を削るためではありません。

カウンセリングや施術そのものは丁寧に行い、準備時間や記録時間を効率化することで、回転率を上げることができます。

リピート率を高める施術後の声かけも参考にして、患者さんとの信頼関係を深めましょう。

AMG公式LINEでは、予約管理の具体的なテンプレートや、月商70万円を達成した院の実際の予約枠設計例など、役立つ情報を無料で配信しています。

各ステップの具体的な実践方法とテクニック

時間単価の計算方法と料金体系への落とし込み方

時間単価を計算したら、それを施術メニューの料金設定に落とし込んでいきます。

時間単価を基準にした料金設定の例

  • 時間単価8,000円×施術時間45分=6,000円
  • 時間単価8,000円×施術時間60分=8,000円
  • 時間単価8,000円×施術時間90分=12,000円

この計算をもとに、各メニューの料金を設定します。

ただし、時間単価だけでなく、使用する技術の専門性や材料費、地域の相場なども考慮する必要があります。

特殊な技術や高価な材料を使用する場合は、時間単価に上乗せして料金を設定しましょう。

単価を上げても患者が納得する価格戦略で、値上げの際の具体的な伝え方もご紹介しています。

値上げは不安かもしれませんが、適正価格で提供することは、長期的に患者さんに良いサービスを提供し続けるために必要なことです。

予約枠設計の具体例とシミュレーション

実際の予約枠設計の具体例とシミュレーションをお見せします。

パターンA:60分枠で1日6人受け入れ

  • 営業時間:9:00〜16:00(休憩1時間含む)
  • 予約枠:60分×6枠
  • 施術単価:7,000円
  • 1日の売上:42,000円
  • 月商(20日営業):84万円

パターンB:45分枠で1日8人受け入れ

  • 営業時間:9:00〜16:00(休憩1時間含む)
  • 予約枠:45分×8枠
  • 施術単価:6,000円
  • 1日の売上:48,000円
  • 月商(20日営業):96万円

このように、予約枠の設定を変えるだけで、月商に10万円以上の差が生まれます。

自分の施術スタイルや患者さんのニーズに合わせて、最適な予約枠を見つけましょう。

1人鍼灸院の効率的な予約枠設計で、さらに詳しいシミュレーション例をご紹介しています。

キャンセル対策と予約管理システムの選び方

予約枠を最適化しても、キャンセルが多いと売上は安定しません。

キャンセル対策として最も効果的なのが、予約管理システムの自動リマインド機能です。

効果的なリマインド設定

  • 予約の前日17時にSMSまたはLINEで自動通知
  • 当日朝にも再度リマインド通知を送る
  • リマインドメッセージには予約日時と施術内容を明記

この設定だけで、当日キャンセル率を20〜30%減らすことができます。

また、キャンセルポリシーを明確にすることも重要です。

前日までのキャンセルは無料、当日キャンセルは50%、無断キャンセルは100%のキャンセル料をいただくなど、ルールを明確にしておきましょう。

ただし、初回の患者さんには柔軟に対応し、信頼関係を築くことを優先してください。

予約管理システムの比較と選び方で、各システムの機能と料金を詳しく比較しています。

LINEで予約率を上げるテクニックも併せて確認し、LINE予約の活用も検討してみてください。

予約データを活用した継続的な収益改善術

予約データから見える経営課題の発見方法

予約管理システムを導入したら、予約データを定期的に分析しましょう。

データを見ることで、感覚では分からなかった経営課題が見えてきます。

チェックすべき予約データ

  • 時間帯別の予約率(午前・午後・夕方)
  • 曜日別の予約率(平日・土日)
  • メニュー別の予約数
  • 新規患者とリピーター患者の比率
  • キャンセル率

例えば、「平日の午前中の予約が埋まらない」というデータが出たら、午前中限定の割引キャンペーンや、主婦層をターゲットにした施術メニューを検討できます。

「土曜日の予約が集中しすぎている」なら、平日の予約を促す仕組みが必要だと分かります。

このように、データから課題を発見し、具体的な改善策を立てることができるんです。

月次決算書の見方と経営判断のポイントも併せて確認し、財務面からも経営を分析しましょう。

稼働率を最大化する時間帯別戦略

予約データを分析したら、時間帯別の戦略を立てましょう。

時間帯別の戦略例

午前中(9:00〜12:00)

  • 主婦層や高齢者をターゲットにしたメニュー開発
  • 午前中限定の割引料金設定
  • 駐車場の案内を強化

午後(13:00〜17:00)

  • リピーター患者さんの定期通院枠として確保
  • 平日昼間に来院できる方への特典提供
  • 施術時間の長いコースメニューを提案

夕方・夜(17:00〜20:00)

  • 会社員向けの夜間診療を実施
  • 予約が集中しやすいため、価格を通常より高めに設定
  • 短時間メニューで回転率を上げる

このように、時間帯ごとにターゲット層や料金設定を変えることで、稼働率を最大化できます。

すべての時間帯で同じ戦略を取るのではなく、需要に応じた柔軟な対応が重要です。

月次レビューで予約枠を改善するサイクル

予約枠設計は一度作って終わりではありません。

月に1回、予約データをレビューして改善するサイクルを作りましょう。

月次レビューのチェック項目

  1. 月間の稼働率は目標に達しているか
  2. キャンセル率は許容範囲内か
  3. 時間帯別の予約率に偏りはないか
  4. 新規患者とリピーター患者のバランスは適切か
  5. 施術単価は目標に達しているか

これらをチェックして、改善ポイントを見つけます。

例えば、「午前中の稼働率が低い」なら、次月は午前中限定のキャンペーンを実施。

「キャンセル率が高い」なら、リマインド通知のタイミングを変更してみる。

このように、データに基づいた改善を毎月繰り返すことで、予約枠設計はどんどん最適化されていきます。

PDCAサイクルを回す習慣が、安定した収益につながるんです。

まとめ:明日から実践できる予約枠設計と時間単価の最適化術

予約枠設計と時間単価の最適化で、開業1年目でも月商70万円を達成できることがお分かりいただけたでしょうか。

ポイントをまとめると:

  1. 目標月商から時間単価を逆算する
  • 月商70万円なら時間単価8,000円〜9,000円が目安
  • 経費を考慮した現実的な時間単価を設定する
  1. 施術メニュー別の標準時間を測定する
  • 感覚ではなく実際にストップウォッチで測定
  • カウンセリング、施術、会計までの全工程を把握
  1. 1日の予約枠を最適設計する
  • 標準時間をもとに予約枠を設定
  • 休憩時間や緊急対応の余裕も考慮
  1. 予約管理システムで効率化する
  • 自動リマインド機能でキャンセル率を下げる
  • 予約データを分析して改善につなげる
  1. 患者満足度を保ちながら回転率を上げる
  • 効率化は無駄を削るためであって、大切な時間を削るためではない
  • 丁寧なコミュニケーションを維持しながら時間管理を最適化

予約枠設計と時間単価の最適化は、鍼灸院経営の基本中の基本です。

この基本をしっかり押さえるだけで、開業1年目でも月商70万円は十分達成できます。

明日からでも実践できることばかりなので、まずは自分の施術時間を測定するところから始めてみてください。

数字で経営を管理する習慣が身につけば、あなたの鍼灸院は必ず成長します!

予約枠の設計や時間単価の計算って、一人でやっていると「これで合ってるのかな?」と不安になりますよね😅

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