【鍼灸院の経営】施術単価7000円→10000円へ!患者が納得する値上げトークスクリプト5ステップ

こんにちは!鍼灸院の経営塾‐AMG‐代表の宮崎圭太です。値上げしたいけど、患者さんが離れていくのが怖くて踏み出せないとお悩みではありませんか?🤔
「高いって言われたらどうしよう」「今の患者さんが来なくなったら売上が下がる」そんな不安で、本来もらうべき対価を受け取れていない鍼灸師の方、実はめちゃくちゃ多いんです。
でも、ちょっと待ってください。あなたの技術と時間には、もっと高い価値があるはずです。
このブログでは、患者さんが納得して「それなら当然だね」と思ってもらえる値上げトークスクリプトを5ステップで詳しく解説します。この方法を実践すれば、患者離れを最小限に抑えながら、施術単価を7000円から10000円へアップさせ、売上を大きく改善できます。
目次
- 値上げで失敗する鍼灸院の3つの共通点
- AMGメンバーの事例を元にした値上げ成功の秘訣
- 患者が納得する値上げの5ステップトークスクリプト
- 各ステップで使える具体的なトークスクリプトと実践例
- 値上げ成功のための心理学的アプローチ
- まとめ:明日から実践できる値上げトークスクリプトシステム
値上げで失敗する鍼灸院の3つの共通点
価格だけ変えて価値を伝えていない
多くの鍼灸院が陥りがちなのが、「料金表の数字を変えるだけ」で値上げしてしまうことです。
患者さんは、なぜ料金が上がったのか、その理由を知りたがっています。でも、ただ「来月から10000円になります」と伝えるだけでは、「え、急に高くなるの?」という不満しか生まれません😅
実は、値上げで大切なのは「価格」ではなく「価値」なんです。
あなたの施術には、患者さんの痛みを取り除き、日常生活を快適にする価値があります。その価値をきちんと言葉にして伝えることで、患者さんは「それだけの価値があるなら納得」と思ってくれるんです。
価値を可視化する方法としては、以下のようなものがあります:
- 施術記録を見せながら改善の経過を振り返る
- 「初回と比べてこんなに良くなりましたね」と具体的に伝える
- 他院との違いや独自の技術を説明する
- 施術に使っている時間や労力を正直に共有する
値上げは「質の向上」とセットで考えると、患者さんも受け入れやすくなります。
値上げのタイミングと告知方法を間違えている
突然の値上げは、患者さんの信頼を大きく損ないます。
「え、今日から料金変わったんですか?聞いてないんですけど…」こんな風に言われたら、せっかく築いてきた信頼関係が一気に崩れてしまいます。
適切な告知期間は、1~2ヶ月前です。これくらいの期間があれば、患者さんも心の準備ができますし、「この先生は私たちのことを考えてくれている」と感じてもらえます。
告知方法も重要です。以下のような段階的なアプローチが効果的です:
第1段階(2ヶ月前)
院内にポップを掲示し、「サービス向上のため料金改定を予定しています」と伝える
第2段階(1ヶ月前)
LINEメッセージ活用術!次回予約率75%を達成する配信タイミングと文例を参考に、LINE配信で詳しい内容を共有する
第3段階(施術時)
一人ひとりに直接説明し、質問に丁寧に答える
既存患者さんには、経過措置として「○月までは現在の料金で対応します」といった配慮を示すことで、特別感と感謝の気持ちを伝えられます。
新規患者さんには最初から新料金を提示すればOKです。料金設定の違いで不公平感が生まれないよう、タイミングを見極めましょう。
自分の技術に自信が持てず罪悪感がある
「こんな料金を取ってもいいのかな…」そんな罪悪感、ありませんか?
実は、これが値上げできない最大の理由だったりします。
でも、考えてみてください。あなたは何年も勉強し、国家資格を取得し、日々技術を磨いているプロフェッショナルです。その技術と時間には、正当な対価を受け取る権利があります。
安売りは、実は経営にとって大きなリスクなんです:
- 利益が少なく経営が不安定になる
- 忙しいのに売上が上がらない
- 価格を下げることで「安いから行く」という患者層ばかりになる
- 自分の技術の価値を自分で下げてしまう
逆に、適正価格を設定すると:
- 「この料金を払う価値がある」と思う患者さんが集まる
- 一人ひとりに丁寧な施術ができる
- 経営が安定し、さらに技術向上に投資できる
- 自分の仕事に誇りを持てる
値段は品質の指標にもなります。高い料金設定は、「それだけの価値がある施術」というメッセージにもなるんです。
自信を持って、あなたの技術に見合った料金を設定してください✨
AMGメンバーの事例を元にした値上げ成功の秘訣
単価3000円アップでも患者離れ5%以下の実例
AMGのあるメンバーは、7000円から10000円への値上げを実施しました。
3000円のアップって、結構大きな金額ですよね。でも、そのメンバーは患者さんの離脱率を5%以下に抑えることができたんです。
なぜそんなことが可能だったのか?
それは、値上げ前の2ヶ月間、しっかりと準備をしたからです。具体的には:
準備1:価値の再確認
施術記録を見返しながら、一人ひとりの患者さんとこれまでの改善を振り返りました。「初めて来られた時と比べて、ずいぶん良くなりましたね」という会話を通じて、信頼関係をさらに深めたんです。
準備2:サービスの向上
値上げと同時に、施術時間を60分から80分に延長。さらに、新しい技術も導入し、「より良い施術を提供するための投資」という位置づけを明確にしました。
準備3:丁寧な説明
値上げの理由を一人ひとりに丁寧に説明。「○○さんにもっと良い施術を提供したい」という想いを正直に伝えました。
その結果、ほとんどの患者さんが「それなら納得です」「むしろ今まで安すぎたくらい」と言ってくれたそうです。
離脱した5%の患者さんも、「料金が理由」ではなく、引っ越しやライフスタイルの変化が主な理由でした。
カウンセリング満足度を高める5つの質問技法を活用することで、患者さんとの信頼関係をさらに強固にできます。
値上げ後に「むしろ安い」と言われた理由
値上げ後、そのメンバーは何人もの患者さんから「この内容なら10000円でも安いくらい」と言われたそうです。
なぜ、そんな反応が得られたのでしょうか?
理由1:サービスの価値を可視化した
施術時間が延長されたことで、患者さんは「前より丁寧になった」と実感できました。また、新しい技術の説明を通じて、「この施術は特別なんだ」という認識も生まれたんです。
理由2:他院との比較情報を提示した
「一般的な鍼灸院の施術料金は10000円~15000円です。当院は地域の皆さんに通いやすい価格を維持したいので、10000円に設定しました」という説明をしたことで、「むしろ良心的」と感じてもらえました。
理由3:患者さんが得られる未来を明確にした
「この施術を続けることで、痛みのない快適な生活を送れます」「趣味のゴルフも楽しめるようになります」といった、患者さんが本当に求めている未来を言葉にしました。
価値は、単なる施術の内容だけではありません。患者さんが「これからどんな生活が送れるか」という期待値なんです。
顧客心理を活用した施術メニューの作り方を参考に、患者さん目線でのメニュー設計を見直してみてください。
値上げは「価格を上げる」ことではなく、「価値を正しく伝える」ことなんですね✨
患者が納得する値上げの5ステップトークスクリプト
ステップ1:値上げ前の価値の再確認と信頼構築
値上げを成功させる第一歩は、値上げ告知の1~2ヶ月前から始まります。
この時期にやるべきことは、患者さんとの信頼関係をさらに深め、「今までの施術がどれだけ価値があったか」を再確認してもらうことです。
具体的な行動:
施術の最後に、こんな会話を取り入れてみてください:
「○○さん、初めて来られた時のこと覚えていますか?あの時は肩が全く上がらなくて、お子さんを抱っこするのも辛いとおっしゃっていましたよね」
「今は、痛みもほとんどなく、普通に抱っこできるようになりましたよね。本当に良かったです」
このように、患者さん自身が忘れかけている「改善の記憶」を呼び起こすことで、あなたの施術の価値を実感してもらえます。
施術記録を活用すると、さらに効果的です。初回の状態と現在の状態を比較しながら、「こんなに良くなりましたよ」と視覚的に示すことができます。
この段階では、値上げの話は一切しません。ただ、患者さんとの信頼関係を深め、「この先生は私のことをちゃんと見てくれている」と感じてもらうことに集中しましょう。
ステップ2:サービス向上の具体的な説明と準備
次のステップは、値上げに伴って提供する新しい価値を準備することです。
値上げを「単なる価格アップ」ではなく「サービスのグレードアップ」として位置づけることが重要です。
追加・改善できるサービスの例:
- 施術時間の延長(60分→80分など)
- 新しい施術技術の導入(最新の鍼灸技術、整体技術など)
- カウンセリング時間の充実
- 施術後のアフターケアアドバイスの強化
- 院内環境の改善(設備、アロマ、音楽など)
- LINE でのフォローアップメッセージ
これらの改善を実際に行い、患者さんに「確かに前より良くなった」と実感してもらうことが大切です。
自費診療への移行率を高める施術説明のポイントで、価値の伝え方をさらに学んでみてください。
また、差別化できる強みの見つけ方!地域一番の専門院になるポイントを参考に、あなただけの独自価値を明確にすることも重要です。
このステップでは、「値上げする代わりに、こんなに良くなりますよ」というメッセージを具体的に準備しておきましょう。
ステップ3:適切なタイミングでの事前告知
準備が整ったら、いよいよ値上げの告知です。
告知のタイミングと方法:
【2ヶ月前】院内掲示
待合室や施術室に、こんな内容のポップを掲示します:
「いつもご来院いただきありがとうございます。より良い施術を提供するため、○月○日より料金を改定させていただきます。詳細は追ってご案内いたします」
【1ヶ月前】LINE配信
具体的な内容を丁寧に説明します:
「いつもありがとうございます。○月○日より、施術料金を10000円に改定させていただきます。これに伴い、施術時間を80分に延長し、新しい技術も導入いたします。皆さまにより良い施術を提供するための決断です。ご理解のほどよろしくお願いいたします」
【施術時】直接説明
一人ひとりに、丁寧に説明します:
「お伝えしたいことがあるんですが、○月から料金を改定させていただくことになりました。○○さんにもっと良い施術を提供したくて、新しい技術を学んだり、時間も増やしたりするんです。今まで通ってくださっている○○さんには、感謝の気持ちを込めて、○月末までは現在の料金で対応させていただきますね」
既存患者さんへの経過措置を設けることで、「大切にされている」という特別感を感じてもらえます。
新規患者さんには、最初から新料金を提示すればOKです。
ステップ4:患者タイプ別の値上げトークスクリプト
患者さんのタイプによって、反応は様々です。それぞれに合わせた対応が必要です。
【価格重視型の患者さん】
「今までの料金でずっと続けたいのですが…」
対応例:
「お気持ち、よく分かります。実は私も悩みました。でも、○○さんにもっと良い結果を出してもらいたくて、新しい技術を学んだり、時間も増やすことにしたんです。施術時間も20分長くなりますし、内容もかなり充実します。○○さんの肩の痛みを完全に取り除くために、投資させてください」
【価値重視型の患者さん】
「より良いサービスが受けられるなら嬉しいです」
対応例:
「ありがとうございます。○○さんのような方がいてくださるから、頑張れます。新しい技術、絶対に気に入っていただけると思います。楽しみにしていてください」
【不安型の患者さん】
「本当に効果があるか心配です」
対応例:
「心配なお気持ち、分かります。実は、すでに何人かの患者さんに新しい施術を試してもらっているんです。皆さん『前より良くなった』と言ってくださっています。○○さんにも、まず次回試してもらえますか?納得いただけたら続けていただければと思います」
2回目来院率90%達成!初回施術後に必ず伝えるべき3つの魔法フレーズで、患者さんの心をつかむ言葉選びを学んでみてください。
よくある質問への回答例:
Q: 「なんで値上げするんですか?」
A: 「○○さんにもっと良い結果を出したいからです。そのために新しい技術を学んだり、時間を増やしたりするための投資なんです」
Q: 「他の院と比べて高くないですか?」
A: 「実は、一般的な鍼灸院の相場は10000円~15000円なんです。当院は地域の皆さんに通いやすい価格を維持したいので、10000円に設定しました」
Q: 「回数券はどうなりますか?」
A: 「現在お持ちの回数券は、もちろんそのままご利用いただけます。安心してください」
ステップ5:値上げ後のフォローアップシステム
値上げ後の最初の来院が、実は一番大切です。
ここで「やっぱり値上げして良かった」と思ってもらえるかどうかが、継続率を左右します。
値上げ後初回来院時の対応:
「○○さん、今日もありがとうございます。新しい料金になって初めての施術ですね。今日は時間もたっぷりあるので、いつもより丁寧にやらせてください。何か気になることがあったら、遠慮なく言ってくださいね」
このように、「変わらず大切にしている」というメッセージを伝えることが重要です。
継続してくれた患者さんへの感謝:
施術後のLINEメッセージで:
「本日もご来院いただき、ありがとうございました。料金改定後も変わらず通ってくださって、本当に嬉しいです。これからも○○さんの健康をサポートさせてください」
こうした小さな感謝の積み重ねが、患者さんの心をつかみます。
初回来院からリピーターに変える接客術のコツ5ステップを参考に、継続率を高める仕組みを作りましょう。
新料金での価値提供を実感してもらう工夫:
- 施術時間をきっちり守り、延長した時間分の価値を感じてもらう
- 新しい技術を丁寧に説明しながら実施する
- 施術後の変化を具体的に伝える
- 次回の予約時に「前回より良くなっていますね」と進捗を共有する
値上げ後も、患者さんとの信頼関係を大切にし続けることが、長期的な成功につながります✨
各ステップで使える具体的なトークスクリプトと実践例
ステップ1で使える価値再確認の会話例
実際の施術中に使える会話例をご紹介します。
オープニング質問:
「○○さん、初めて来られた時のこと覚えていますか?」
深掘り質問:
「あの時は、どんなことで困っていましたか?」
成果の振り返り:
「今は、あの時と比べてどうですか?」
未来への質問:
「痛みが完全になくなったら、何がしたいですか?」
これらの質問を通じて、患者さん自身が「確かに良くなっている」と実感できます。
施術記録を見せながらの振り返り例:
「ちょっとこちらを見てください。これ、初回の時の記録なんですが、可動域がこのくらいでしたよね。今は、ここまで上がるようになっています。3ヶ月でこんなに改善したんですよ」
数字や図を使って可視化すると、より説得力が増します。
患者さんの言葉を引き出す質問:
「この3ヶ月で、一番嬉しかった変化は何ですか?」
患者さん自身の言葉で価値を語ってもらうことで、その価値がさらに強固なものになります。
ステップ2で伝えるサービス向上の具体例
値上げに伴うサービス向上は、具体的に伝えることが大切です。
新技術の導入例:
「実は最近、新しい鍼の技術を学んできました。従来の方法より、痛みの軽減効果が高いんです。○○さんの症状にもピッタリだと思うので、次回から試してみますね」
施術時間延長の説明:
「今までは60分でしたが、これからは80分になります。その分、カウンセリングの時間もしっかり取れますし、施術もより丁寧にできます」
設備改善の紹介:
「施術ベッドを新しくしました。今までより体への負担が少なく、リラックスしていただけると思います」
アフターケアの充実:
「これからは、施術後にLINEで自宅でできるケア方法もお送りしますね。次回までの間も、しっかりサポートします」
これらの改善を、実際に体験してもらうことで、「確かに良くなった」と実感してもらえます。
ステップ3の事前告知テンプレートと配信タイミング
具体的な告知文のテンプレートをご紹介します。
【院内掲示用ポップ(2ヶ月前)】
いつもご来院いただき、ありがとうございます。
当院では、皆さまにより良い施術を提供するため、
○月○日より料金を改定させていただくこととなりました。
詳細につきましては、追ってご案内いたします。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお声がけください。
今後ともよろしくお願いいたします。
【LINE配信用テンプレート(1ヶ月前)】
いつもご来院いただき、ありがとうございます。
先日お知らせいたしました料金改定について、詳細をご案内いたします。
【改定日】○月○日(○)より
【新料金】10,000円(税込)
【変更点】
・施術時間:60分→80分に延長
・新技術の導入
・カウンセリング時間の充実
・LINEでのアフターフォロー開始
皆さまにもっと良い結果を出していただくための改定です。
なお、現在通っていただいている皆さまには、感謝の気持ちを込めて、○月末まで現在の料金で対応させていただきます。
ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
【直接説明用トークスクリプト(施術時)】
「○○さん、少しお時間いいですか?実は、○月から料金を改定させていただくことになりました。○○さんにもっと良い結果を出してもらいたくて、新しい技術を学んだり、時間も増やすことにしたんです。今まで通ってくださっている○○さんには、本当に感謝しているので、○月末までは今の料金でやらせてくださいね」
ステップ4の患者タイプ別トークスクリプト詳細
さらに詳しく、患者タイプ別の対応をご紹介します。
【価格に敏感な患者さんへの対応】
患者さん:「7000円でも結構な金額なのに、10000円は正直厳しいです…」
あなた:「お気持ち、本当によく分かります。実は私も、値上げするかどうかすごく悩みました。でも、○○さんの肩の痛み、完全に取り除きたいんです。そのために、新しい技術を学んで、時間も増やすことにしました。一度、新しい施術を受けてみてください。納得いただけなかったら、従来の方法に戻しますから」
ポイント:価格ではなく、患者さんが得られる結果にフォーカスする。そして、「試してから決めていい」という安心感を与える。
【比較検討型の患者さんへの対応】
患者さん:「他の院だともっと安いところもありますよね?」
あなた:「そうですね、確かに価格だけ見れば安い院もあります。でも、○○さんが求めているのは『安さ』ですか、それとも『結果』ですか?当院では、○○さんの症状に合わせたオーダーメイドの施術を提供しています。一般的な相場は10000円~15000円なので、当院はむしろ良心的な価格設定だと思っています」
ポイント:価格競争に巻き込まれず、独自の価値を明確に伝える。
【信頼度の高い患者さんへの対応】
患者さん:「先生が良いと思ってのことなら、もちろん続けます」
あなた:「ありがとうございます。○○さんのような方がいてくださるから、私も頑張れます。これからもっと良い施術を提供できるよう、全力でサポートさせてください」
ポイント:信頼してくれている患者さんには、素直に感謝を伝え、期待に応える決意を示す。
【NGワードと推奨ワード】
❌ NGワード:
- 「経営が厳しいので…」
- 「他の院もやっているので…」
- 「仕方ないんです…」
⭕ 推奨ワード:
- 「もっと良い結果を出したいので…」
- 「○○さんのために…」
- 「より良いサービスを提供するために…」
患者さんのメリットを中心に話すことが大切です。
ステップ5のフォローアップメッセージ例
値上げ後のフォローアップは、継続率を左右する重要なポイントです。
【値上げ後初回来院の翌日に送るLINEメッセージ】
○○様
昨日はご来院いただき、ありがとうございました。
新しい料金になって初めての施術でしたが、いかがでしたか?
施術時間も延長し、新しい技術も取り入れたので、より効果を実感していただけたのではないかと思います。
もし何か気になることがありましたら、いつでもご連絡ください。
次回もお会いできるのを楽しみにしています。
引き続きよろしくお願いいたします。
【値上げ1ヶ月後に送る感謝メッセージ】
○○様
いつもご来院いただき、ありがとうございます。
料金改定から1ヶ月が経ちましたが、変わらず通ってくださって本当に嬉しいです。
○○さんの肩の状態も、かなり良くなってきましたね。
これからも全力でサポートさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
何かご不明な点があれば、いつでもご連絡ください。
【新しい技術を体験してもらった後のメッセージ】
○○様
本日もありがとうございました。
今日試した新しい鍼の技術、いかがでしたか?
前回より痛みの軽減が早かったのではないかと思います。
次回も引き続き、この方法で施術させていただきますね。
また何かお気づきの点があれば、遠慮なくお伝えください。
こうしたフォローアップを通じて、「値上げして良かった」と患者さんに感じてもらうことができます。
値上げ成功のための心理学的アプローチ
アンカリング効果を活用した価格提示法
アンカリング効果とは、最初に提示された情報が基準となり、その後の判断に影響を与える心理現象です。
値上げの説明にも、この効果を活用できます。
活用例1:相場との比較
「一般的な鍼灸院の施術料金は、10000円から15000円が相場です。当院は地域の皆さんに通いやすい価格を維持したいので、10000円に設定しました」
この説明では、まず「10000~15000円」という高い基準(アンカー)を示してから、「10000円」を提示しています。すると、10000円が「相場より安い」と感じられるんです。
活用例2:他のサービスとの比較
「マッサージ店で60分のマッサージを受けると、だいたい6000円~8000円ですよね。でも、あれは一時的なリラクゼーションです。当院の施術は、根本的な改善を目指すので、その価値は比べ物にならないと思っています」
活用例3:時間単価での説明
「80分の施術で10000円ということは、1分あたり125円です。あなたの健康のために、1分125円の投資、決して高くないと思いませんか?」
施術単価アップ術!患者の「高い」を「価値がある」に変える価格提示法で、さらに詳しい価格心理学を学んでみてください。
アンカリング効果を使うことで、同じ10000円でも「高い」と感じるか「適正」と感じるかが変わってきます。
損失回避の法則と既存患者への配慮
人は、得をすることよりも損をすることを強く嫌う傾向があります。これを「損失回避の法則」と言います。
値上げの場面では、この心理を理解することが重要です。
既存患者さんへの特別措置:
「○月○日から新料金10000円になりますが、今まで通ってくださっている皆さんには、○月末まで現在の7000円で対応させていただきます」
この説明には、2つの心理効果があります:
- 特別扱いによる損失回避
既存患者さんは「突然値上げされる」という損失感を和らげられます。経過期間があることで、心の準備もできます。 - 優越感の提供
「新規の人は最初から10000円だけど、私は特別なんだ」という優越感を感じてもらえます。
もう一つの活用法:
「今月中にご予約いただければ、次回も現在の料金で対応します」
このような期限付きオファーは、「今予約しないと損する」という心理を生み、行動を促します。
ただし、これらの手法は誠実に使うことが大切です。嘘やごまかしは、長期的には信頼を損ないます。
既存患者さんへの配慮は、「あなたを大切に思っています」というメッセージでもあります。この真心が伝わることで、値上げ後も変わらず通ってもらえるんです。
コミットメントと一貫性の原理を使った納得感の作り方
人は一度決めたことや発言したことと、一貫した行動を取りたがる心理があります。これを「コミットメントと一貫性の原理」と言います。
値上げの納得感を作るために、この原理を活用できます。
ステップ1:小さな合意を取る
「○○さんは、もっと良くなりたいですよね?」
→ 患者さん:「はい、もちろんです」
ステップ2:そのための条件を示す
「そのためには、もっと時間をかけた丁寧な施術が必要なんです」
→ 患者さん:「そうですね」
ステップ3:価格との関連を説明
「そうすると、今までの時間では足りなくて、施術時間を延ばす必要があります。その分、料金も改定させていただくことになるんですが、○○さんのためにベストの施術を提供したいんです」
このように、患者さん自身が「良くなりたい」と言った言葉と一貫する形で値上げを説明すると、納得感が生まれます。
もう一つの活用法:
施術中に、「今日の施術、どうでしたか?」と聞いて、患者さんに「すごく良かったです」と言ってもらいます。
その後で、「この新しい技術、もっと取り入れていきたいんですが、そのためには少し料金を見直す必要がありまして…」と説明すると、患者さんは自分が「良い」と言った手前、値上げを受け入れやすくなります。
回数券成約率70%達成!患者が「買いたい」と思う提案タイミングと心理トリガー術で、さらに深い心理学的アプローチを学べます。
ただし、これも誠実に使うことが大切です。患者さんを操作するのではなく、本当に良い施術を提供するための正当な対価をいただく、という姿勢を忘れないでください。
心理学は「武器」ではなく、患者さんとの信頼関係を築くための「ツール」です✨
まとめ:明日から実践できる値上げトークスクリプトシステム
値上げは、多くの鍼灸師にとって大きなチャレンジです。でも、適切な方法で進めれば、患者さんとの信頼関係を維持しながら、経営を改善できます。
今回お伝えした5ステップを振り返ってみましょう:
ステップ1:値上げ前の価値の再確認と信頼構築
患者さんとの信頼関係を深め、今までの施術の価値を再認識してもらう。
ステップ2:サービス向上の具体的な説明と準備
値上げに伴う具体的な改善内容を準備し、「投資」として位置づける。
ステップ3:適切なタイミングでの事前告知
1~2ヶ月前から段階的に告知し、既存患者さんへの配慮を示す。
ステップ4:患者タイプ別の値上げトークスクリプト
患者さんのタイプに合わせた説明で、納得感を生み出す。
ステップ5:値上げ後のフォローアップシステム
値上げ後も変わらぬサポートを提供し、「値上げして良かった」と感じてもらう。
まず何から始めるべきか?
明日から、ステップ1の「価値の再確認」を始めてください。施術の最後に、患者さんとこれまでの改善を振り返る会話を取り入れるだけでOKです。
「○○さん、初めて来られた時と比べて、今はどうですか?」
この一言から、すべてが始まります。
値上げは怖いものではありません
あなたの技術と時間には、正当な価値があります。その価値を正しく伝え、適切な対価をいただくことは、プロフェッショナルとして当然の権利です。
AMGメンバーの多くが、この5ステップで値上げに成功しています。あなたにもできます。
値上げによって経営が安定すれば、さらに技術を磨いたり、設備を改善したりできます。それは結果的に、患者さんのためにもなるんです。
開業1年目の資金繰り管理!月次収支表で経営を安定させる資金管理術も参考に、値上げ後の収益管理も見直してみてください。
最初の一歩を踏み出しましょう
今日から、患者さんとの会話を少し変えてみてください。そして、2ヶ月後の値上げに向けて、準備を始めましょう。
一人で悩む必要はありません。AMG公式LINEでは、値上げに成功したメンバーの実例や、具体的なトークスクリプトの音声例なども配信しています。
あなたの成功を、心から応援しています✨
鍼灸院経営の改善について詳しくはAMG公式LINEにご登録ください


