【鍼灸院のリピート】施術後の「お見送り」で差がつく!患者の記憶に残るラスト30秒の接客術

こんにちは!鍼灸院の経営塾‐AMG‐代表の宮崎圭太です。施術には自信があるのに、なぜかリピートにつながらない…そんなお悩みはありませんか?🤔
実は、患者さんが「また来たい」と思うかどうか。これは施術の腕だけでは決まらないんです。
心理学では「ピーク・エンドの法則」というものがあります。人は体験全体ではなく、最も印象的だった瞬間と最後の瞬間で記憶を評価するというもの。
つまり、お見送りの30秒が雑だと、せっかくの良い施術も台無しになってしまう可能性があるんです😱
このブログでは、患者さんの記憶に残るお見送りの具体的なテクニックをお伝えします。明日からすぐに実践できる内容ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
初回来院からリピーターに変える接客術のコツ5ステップも参考にしてみてください。
目次
- お見送りが雑だとリピートされない3つの理由
- 「ピーク・エンドの法則」とは?鍼灸院経営への活用法
- 患者の記憶に残るラスト30秒の設計術
- AMGメンバーの事例:お見送り改善でリピート率が変わった話
- 明日から使えるお見送りトークテンプレート
- まとめ:30秒の積み重ねが経営を変える
お見送りが雑だとリピートされない3つの理由
最後の印象が「全体の評価」を決めてしまう
人間の記憶って、実はとても曖昧なんです。
60分の施術を受けても、すべての瞬間を覚えているわけではありません。記憶に残るのは、感情が大きく動いた瞬間と、最後の瞬間だけ。
だから、どんなに施術が良くても、最後のお見送りが雑だと「なんとなく微妙だったな」という印象になりがちです。
逆に言えば、最後の30秒を丁寧にするだけで、全体の印象がグッと良くなるんですよ!
「また来よう」と思う感情は施術室の外で生まれる
患者さんが「次も来よう」と決めるのは、いつだと思いますか?
施術中ではないんです。実は、院を出てから帰宅するまでの時間に決まることが多いと言われています。
玄関を出た瞬間の気持ちが、そのまま「また行きたい」か「別のところを探そう」かを左右します。
お見送りは、まさにその分岐点なんです。
流れ作業のお見送りは「大切にされていない」と感じさせる
忙しい日が続くと、つい「ありがとうございました〜」で終わってしまいますよね。
でも、流れ作業のような対応は、患者さんに伝わってしまいます。「自分は大切にされていないな」と感じさせてしまうんです。
技術だけでなく「この先生は私のことを気にかけてくれている」という感覚。これがリピートを生む大きな要因になります。
「ピーク・エンドの法則」とは?鍼灸院経営への活用法
心理学が証明する「記憶のメカニズム」
「ピーク・エンドの法則」は、ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンが提唱した理論です。
簡単に言うと、人は体験を評価するとき、体験全体の平均ではなく「最も感情が動いた瞬間(ピーク)」と「終わりの瞬間(エンド)」で判断するというもの。
例えば、2時間の映画でも、記憶に残るのはクライマックスとラストシーンですよね。それと同じことが、鍼灸院での体験にも当てはまるんです。
施術中の声かけで満足度アップ!患者との信頼関係構築法では、施術中のピークを作る方法を解説しています。
鍼灸院における「ピーク」と「エンド」はどこか
鍼灸院での体験を分解してみましょう。
ピーク(最も感情が動く瞬間)
- 施術中に「あ、効いてる!」と感じた瞬間
- 「ここが原因だったんですね」と気づきを得た瞬間
エンド(最後の瞬間)
- お会計からお見送りまでの時間
- 特に、玄関で見送られる最後の30秒
施術中のピークを作ることも大切ですが、エンドは毎回確実にコントロールできます。だからこそ、お見送りを意識的に設計する価値があるんです!
1人鍼灸院だからこそ活かせる強み
大手のチェーン店では、受付と施術者が違うことがほとんどです。
でも1人鍼灸院なら、最初から最後まで同じあなたが対応しますよね。これって、実はものすごい強みなんです。
患者さんの情報を把握した上で、一貫した対応ができる。名前を覚えて、前回の会話を踏まえた声かけができる。
大手にはできない、あなただけの武器です😊
患者の記憶に残るラスト30秒の設計術
お見送りの30秒を、3つのパートに分けて設計しましょう。
最初の10秒|施術の効果を言葉で伝える
施術が終わったら、まず今日の施術でどんな変化があったかを伝えます。
患者さん自身は、自分の体の変化に気づいていないことが多いんです。だから、言葉にしてあげることが大切。
具体例:
- 「今日は肩甲骨まわりがかなり緩みましたね」
- 「最初と比べて、首の可動域が広がりましたよ」
- 「腰のハリが取れて、立ち姿勢がきれいになりました」
「なんとなく楽になった」を「ここがこう変わった」に変換してあげる。これだけで、施術の価値がグッと伝わります。
施術後の「また来たい」を引き出す!5分でできる感動体験の演出テクニックも参考になりますよ。
次の10秒|次回への期待をさりげなく伝える
次に、継続することの価値をさりげなく伝えます。
ここで大切なのは「押し売り感を出さない」こと。あくまで患者さんのメリットとして伝えるのがポイントです。
具体例:
- 「次回は腰まわりも一緒にケアできると、さらに楽になりますよ」
- 「あと2〜3回続けると、この状態が定着しやすくなります」
- 「来週あたりにもう一度診せてもらえると安心です」
「来てください」ではなく「来るとこうなりますよ」という伝え方。この違いが、押し売り感をなくすコツです。
2回目来院率90%達成!初回施術後に必ず伝えるべき3つの魔法フレーズでは、さらに詳しく解説しています。
最後の10秒|名前を呼んで見届ける
最後の10秒が、最も記憶に残る瞬間です。
ここでやるべきことは3つ。
①名前を呼ぶ
「〇〇さん、お気をつけて」と名前を入れるだけで、特別感が生まれます。
②天気や季節に触れた一言を添える
「今日は冷えるので、首元温かくしてくださいね」
「雨降りそうなので、気をつけて帰ってください」
③姿が見えなくなるまで見届ける
ドアを閉めてすぐに背を向けていませんか?患者さんが角を曲がるまで見届けましょう。振り返ったときに目が合うと、それだけで「大切にされている」と感じてもらえます。
AMGメンバーの事例:お見送り改善でリピート率が変わった話
「ありがとうございました」だけで終わっていた過去
AMGのある鍼灸院では、以前こんな悩みを抱えていました。
「施術には自信があるんです。でも、なぜかリピートにつながらない…」
話を聞いてみると、お見送りは「ありがとうございました」の一言だけ。施術後は次の準備に追われて、流れ作業になっていたそうです。
30秒のお見送りを意識して変えたこと
そこで、お見送りの30秒を意識的に変えることにしました。
実践したこと:
- 施術後に必ず「今日の変化」を一つ伝える
- 次回のメリットをさりげなく伝える
- 名前を呼んで、姿が見えなくなるまで見送る
最初は少し照れくさかったそうです。でも、1週間も続けると自然にできるようになったとのこと。
患者さんからの反応の変化
変化はすぐに現れました。
「先生のところは、なんか居心地がいいんですよね」
「友達にも紹介したいんですけど、いいですか?」
そんな声が増えてきたそうです。
技術を変えたわけではありません。変えたのは、最後の30秒だけ。でも、患者さんの反応は明らかに変わったんです。
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明日から使えるお見送りトークテンプレート
「何を言えばいいか分からない」という方のために、そのまま使えるテンプレートを用意しました!
基本テンプレート|どんな患者さんにも使える万能フレーズ
パターン1(変化を伝える)
「今日は〇〇がかなり緩みましたね。この調子で続けていきましょう。〇〇さん、お気をつけて!」
パターン2(次回の期待を伝える)
「だいぶ楽になったと思います。次回もう少し〇〇をケアできると、さらに良くなりますよ。〇〇さん、また来週お待ちしてますね」
パターン3(ねぎらい)
「今日もお疲れさまでした。無理しすぎないでくださいね。〇〇さん、気をつけて帰ってください」
施術後の声かけ革命!患者の心をつかむ魔法の会話テンプレート7選では、さらに多くのテンプレートを紹介しています。
症状別テンプレート|肩こり・腰痛・自律神経系
肩こりの患者さんへ
「肩甲骨まわりがずいぶん動きやすくなりましたね。デスクワーク中も、たまに肩を回してあげてください」
腰痛の患者さんへ
「腰の張りが取れて、立ち姿勢がきれいになりました。重いものを持つときは気をつけてくださいね」
自律神経系の患者さんへ
「今日はリラックスできたみたいで良かったです。今夜はゆっくり眠れると思いますよ」
季節・天気を活かした一言フレーズ
春
「花粉がつらい時期ですね。お大事にしてください」
夏
「暑いので、水分しっかり取ってくださいね」
秋
「朝晩冷えてきましたね。温かくしてお過ごしください」
冬
「今日は冷えますね。首元温かくして帰ってください」
雨の日
「足元気をつけて帰ってくださいね」
こうした一言があるだけで、「私のことを気にかけてくれている」という印象が残ります😊
まとめ:30秒の積み重ねが経営を変える
今回は、患者さんの記憶に残るお見送りの方法についてお伝えしました。
ポイントをおさらいしましょう:
- 人の記憶は「ピーク」と「エンド」で決まる
- お見送りは「最後の接点」であり「次回への入口」
- ラスト30秒を3つのパートで設計する
- 最初の10秒:施術の効果を言葉で伝える
- 次の10秒:次回への期待をさりげなく伝える
- 最後の10秒:名前を呼んで見届ける
まずは「名前を呼んで、姿が見えなくなるまで見届ける」ことから始めてみてください。これだけなら、今日からできますよね!
小さな30秒の積み重ねが、リピート率を変え、経営を安定させていきます。
1人鍼灸院だからこそできる、心のこもったお見送り。ぜひ実践してみてくださいね😊
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お見送りって、意外と自分では振り返りにくい部分ですよね😅
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